【実例で学ぶ】投資ファンドによる事業承継の事例3選

こんにちは。MAITコンサルティング北川です。

中小企業の経営者が直面する「後継者不在」の課題に対し、投資ファンドが買い手となるM&Aが注目されています。​今回は、実際に投資ファンドが関与した事業承継の成功事例を3つご紹介します。

1. 特研工業 × サクセッション1号投資事業有限責任組合

  • 譲渡企業:​特研工業(鳥取県)​
  • 譲受企業:​サクセッション1号投資事業有限責任組合(東京都)​
  • 業種:​建設業(道路舗装、河川改修など)​
  • 実施時期:​2023年1月​

特研工業は、公共土木工事を中心に地域に根ざした事業を展開してきました。​後継者不在の中、あおぞら銀行と日本アジア投資が出資するサクセッション1号ファンドが経営権を取得。​経営体制や人材の強化を図り、円滑な事業承継を実現しました。


2. 三興商事 × 日本投資ファンド

  • 譲渡企業:​三興商事(東京都)​
  • 譲受企業:​日本投資ファンド(東京都)​
  • 業種:​建築資材の販売・卸売業​
  • 実施時期:​2022年10月​

建築資材の専門商社である三興商事は、後継者問題を抱えていました。​日本M&Aセンターと日本政策投資銀行が共同出資する日本投資ファンドが株式の過半数を取得し、関東・中部地区での事業展開を支援。​経営支援を通じて企業価値の向上を目指しました。 ​


3. クニ・ケミカル × 日本プライベートエクイティ(JPE)

  • 譲渡企業:​クニ・ケミカル(大阪市)​
  • 譲受企業:​日本プライベートエクイティ(東京都)​
  • 業種:​化成品専門商社(FRP資材、防水資材など)
  • 実施時期:​2022年9月​

クニ・ケミカルは、FRP資材や防水資材を扱う専門商社として事業を展開していました。​創業オーナーの事業承継を支援するため、JPEが全株式を取得。​その後、グローバル企業であるIMCDグループへの参加を実現し、国際的な成長の機会を得ました。


ファンドによる事業承継の特徴

これらの事例から、投資ファンドが関与する事業承継には以下の特徴が見られます。​

  • 後継者不在の解決:​ファンドが経営権を取得し、後継者問題を解消。​
  • 経営支援:​人材の派遣や経営ノウハウの提供により、企業価値の向上を図る。​
  • 成長戦略の推進:​国内外での事業展開や新規事業への参入を支援。​

投資ファンドとの連携は、単なる資本の移動にとどまらず、企業の持続的な成長を支えるパートナーシップとなり得ます。​事業承継を検討する際の選択肢として、投資ファンドの活用を考えてみてはいかがでしょうか。​


事業承継やM&Aに関するご相談がございましたら、専門家へのお問い合わせをお勧めします。​適切なアドバイスとサポートが、円滑な承継の実現につながります。

MAITコンサルティングでは、大手ファンド出身者によるM&Aアドバイザリーサービスの提供が可能です。ファンドの内情も知り尽くした担当が貴社のM&Aの成功をサポートいたします。まずは無料ご相談お待ちしております

(参考)出典一覧

  1. 株式会社M&A総合研究所 「投資ファンドによる中小企業M&Aの最新動向と事例」
     https://ma-la.co.jp/industry/investment_fund/
  2. Mastory(M&Aと事業承継のメディア)「事業承継ファンド特集:後継者不在企業の活路」
     https://mastory.jp/%E4%BA%8B%E6%A5%AD%E6%89%BF%E7%B6%99%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%83%89

お問い合わせ

まずは無料相談を承っています。たった30秒で、未来が変わる第一歩を踏み出しませんか?貴社の“M&A戦略”、無料でプロが診断します。

投稿者プロフィール

Akira Kitagawa
Akira Kitagawa