IT活用とM&Aで実現する中小企業の経営改善とは?

みなさん、こんにちは。MATIコンサルティング北川です。
人手不足・後継者問題・競争の激化…。多くの中小企業がこうした課題に直面しています。
そんな中、「IT活用」と「M&A(企業の買収・統合)」をうまく使って成長した中小企業が増えています。この記事では、データと実例を交えて、その具体的な方法をわかりやすく解説します。
【1】なぜ今、M&AとIT活用が注目されているのか?
● 中小企業のM&Aは右肩上がり
日本国内での中小企業M&Aの件数は年々増加中です。
たとえば、2020年のM&A件数は 3,730件 と高水準(※)。
後継者不足や成長戦略の一環として、M&Aは経営手法の一つとして定着しつつあります。
※出典:中小企業庁「中小企業白書2021年版」
https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/2021/chusho/b2_3_2.html
● IT活用で「生産性アップ」
中小企業の労働生産性は大企業の約6割程度にとどまる(※)と言われており、デジタル化の遅れがその大きな要因のひとつ。
クラウドサービスやAI、業務自動化ツール(RPA)などのIT導入が急務です。
※出典:内閣官房「中小企業の生産性向上に向けて」
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/katsuryoku_kojyo/katsuryoku_kojyo/dai1/siryou2.pdf
【2】実例紹介:M&AとIT活用で飛躍した企業
■ 事例1:エムティーアイ(ITベンチャー × 海外大手と提携)
モバイルサービスを展開する株式会社エムティーアイは、韓国最大手のKTコーポレーションからの出資を受け、そのITインフラやノウハウを活かしてAIや5G分野への新規事業進出を加速。
結果として、海外売上高や新事業売上が大幅に伸びました。
出典:日本ファンドレイジング協会「中小企業のM&A活用事例集」
https://jfsc.jp/opinion/海外からのma
■ 事例2:ソルクシーズ × アックス(クラウド × AI)
システム開発のソルクシーズ社は、AI開発企業のアックス社へ出資。
これにより、自社のクラウド製品にAIを組み込み、新たな付加価値を創出。
技術力の補完とスピーディな商品開発を実現しました。
出典:Fundbook「IT業界のM&A動向」
https://fundbook.co.jp/column/industries-ma/it
【3】中小企業が成功するためのポイント
M&AとIT活用を「経営改善の武器」にするためのヒントを3つに整理しました:
ポイント | 解説 |
---|---|
① 明確な目的を持つ | M&Aは“ゴール”ではなく“手段”。人材確保?新事業開発?目的をはっきりさせることが最重要です。 |
② パートナー選びは慎重に | 自社と価値観やスピード感が合う相手を選ばないと、統合後に摩擦が生まれやすくなります。 |
③ 専門家の力を借りる | M&AやIT導入には法律・会計・技術の知識が必要。M&A仲介やITコンサルとの連携が成功への近道です。 |
【まとめ】
中小企業にとって、M&AとITの融合は今や「成長」や「存続」のための重要な選択肢です。
- 後継者がいないならM&Aで承継を。
- 人手不足に悩むならITで省力化を。
- 新しい分野へ進出したいなら、提携や買収で一気に飛躍を。
時代の変化に対応するためにも、攻めの経営改善を意識してみませんか?

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